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アイドル×ITで福岡をもっと楽しくしよう! 「アイドルアイデアソン」を開催しました!

8月29日スタートアップカフェにて「アイドルアイデアソン」を開催しました。

福岡の地元アイドル5組の参加もあり、ITを使ってアイドルたちと何かできるのではないかと開かれたアイデアソンです。

当日の模様をレポートします!

  1. そもそもアイデアソンとは

「アイデア」と「マラソン」を組み合わせた造語で、ある特定のテーマに ついて自由に話し合い、アイデアを出し 合うプログラムになります。分野問わず、様々な世代、年代、性別、職種で構成されたグループで行うと、より幅広いアイデアを生み出す可能性を高めることができます。プログラマーたちが技術とアイデアを競い合う開発イベント「ハッカソン」の前に、プロトタ イプのアイデアを生み出す場として開催されることも多いイベントです。最近はIT系だけではなく一般企業でも多く開催されています。

  1. 開催への思い

まずは今回の アイドルとIoTとの連動という企画の主催である、AIPの村上事務局長と、このイベント全体をスーパーバイズしてくださっている橋本さんから趣旨と思いの説明がありました。

  • AIP 村上

「I o T」ものがネットでつながり、もっともっと福岡が楽しくなるようにこのイベントを企画した。今日はぜひいろいろなアイデアを膨らませていってほしい。

AIP村上による趣旨説明スライド

 

 

  • 龍王会 橋本 司氏
アイドルとITの融合について語る橋本司さん
 
アイドルとテクノロジーの融合を目指したい。

中国のトップアイドルたちは、どれもとてもレベルが高い。これは10億人という土壌があり、そこから選抜されてきているから、限界を超えて可愛い子が出てくるのだと思う。

翻って、福岡も美人が多い、そして市長が自らベンチャー都市宣言するなどエンジニアやITコミュニティも多い。この2つを組み合わせれば、すごいアイデアが実現できるのではないかと考えている。

アイドルとテクノロジーの融合の方向性は大きく分けて3つあると考える。

  1. アイドルが主役型
  2. 会場一体型
  3. ソーシャル型

アイドルが主役は「Pafume」のような感じ。会場一体型という方向性はテーマとかなり親和性が高いなと感じました

 

  1. 参加アイドルの紹介

アイドル激戦区の福岡。調べて見るとなんと、40チーム程が活躍しているそうです。今回はその中から5チームに参加してもらいました。まずは、各グループの紹介から。

  1. hipsship

hipsship

拠点は井尻。からあげ屋と女子大が多いそうです。井尻大好き、井尻を盛り上げたいという思いで結成されたグループ。メンバーは6名で、地域活性をITを使って起こしたいとのこと。コメントの端々から井尻愛がほとばしります。

 

 

 

  1. ヒペリカム

ヒペリカム

雑誌などで活躍するティーンモデル16名のグループ。国民的アニメソングカバーコンテスト「愛踊祭〜あいどるまつり〜2015」九州・沖縄エリア代表戦にて「ヒペリカムでは ありません。」が1位に!代表に選出されました。(その曲名が気になりますね…)

 

 

  1. 彩愛

彩愛アイドルというより、本格派シンガー。アカペラで歌声を披露してくれましたが、ミスコン優勝のルックスと圧倒的な歌唱力が魅力でした。(ちなみにダンスは出来ないそうです)

 

 

 

  1. smile

smile

筑豊出身のご当地アイドル。総勢24名ですが今回は4人が来てくれました。「ダンス踊れます!」の自己紹介の通り、披露してくれたダンスは本格的でパワフル。歌って踊れるアイドルグループです。(ぜひ、webサイトから動画をcheck it out!)

 

 

  1. zero-dash

zero-dash.jpg

普段は3人で活動していますが、今回は写真の「みこってぃ」だけ先に。残りの二人はライブ終了後駆けつけてくれました。

全曲オリジナル曲で頑張っているそうです

 

  1. ゲストの紹介

しくみデザイン中村さん

次に前回のイベントの際にもきていただいた、素敵なゲストのご紹介です。

しくみデザイン 中村 俊介さん

インタラクティブなデジタルサイネージやライブでの演出など幅広く手がけられています。
今回実演していただいたのは「KAGURA」というアプリ。楽器なしで演奏できる「新世代楽器」です。百聞は一見にしかず。サイトの方に動画がありますので、ぜひご覧ください。「こんなことができるのか!」と参加者全員驚きました。

この KAGUAも、今回のアイデアソンでどんなふうに生かされるのか楽しみです。

  1. アイデアソンの要 「ワールドカフェ方式」のご紹介

今回はアイドルと一緒にアイデアソンを行うということで、もちろんアイドルの皆さんは初体験の方がほとんど。そこで、今回のアイデアソンの進め方、ワールドカフェ方式について、AIP村上より皆さんに説明を行いました。

ワールドカフェは、話し合いたいテーマを設定して、そのテーマについて、自由にカフェでリラックスして話すかのようにアイデアを出す形式です。こういったアイデアソンなどには良く使われる手法になります。(ご興味ある方はこちらのPDFもごらんください)

特徴として、ずっと一つのテーブルで議論をするのではなく、あらかじめ決めたオーナー以外はそのテーブルを離れてほかのテーブルをまわり、次々と別のテーブルでもアイデアを出していくと、最後に元のテーブルに戻ったときに、最初よりもテーマが深まった状態になる、ということが挙げられます(さきほどあげたPDFでも書いてあった「他花受粉効果」と呼んでいるものになります)。

ワールドカフェの効果として挙げられているものとしては、次の3つがあります。今回のような初対面の人や、まったく違う業種の人たちが集まる際のやり方としてはぴったりですね。

  1. 話しやすさ
  2. 相手との繋がりを意識できる
  3. 参加者全員の意見をしることができる

また、村上からは、アイデアを出すために必要な4つのルールの説明もありました。

  • 批判をしない・・・他人の意見の批判はしない。批判があるとよいアイデアが出づらくなる
  • 自由奔放・・・こんなことを言ったら笑われるのでは?などは考えず、思いついたことはどんどん言う。「上品な」ジョークなら大歓迎
  • 質より量・・・できるだけ多くのアイデアを出す
  • 連想と結合・・・他人の意見を聞いてそれに触発され、連想を働かせ、あるいは他人の意見に自分の意見を加えて、新しい意見として述べるというのは一つのやり方

出た意見に対して反対意見を述べない、意見を遮らない、ネガティブなことを言わないのが基本ルールだそうです。

この基本ルールがあるので、初対面の人も、ハッカソンそのものが初体験だったひとも、気負いなく気軽にアイデアを出していったように思います。「気軽さ」がワールドカフェのいいところです。

  1. やってみた

説明はそこまでで、「やってみればわかります」という村上の言葉に半信半疑ながら、まずはワールドカフェ形式でのアイデアソン、やってみることにしました。

ワールドカフェ形式では、まずチームを分けてずっとそのテーブルに居てもらうオーナーを決めます。今回は各テーブルにいるアイドルがオーナーですので、5テーブルできることになります。

次に模造紙を用意します。そして真ん中に大きくテーマを書き、その上に、思いついたアイデアをポストイットに書きペタペタ貼っていきます。

最初は恐る恐るでしたが、あっという間に模造紙が埋まっていきました。

アイデアソン

次に、オーナー(アイドル)を残して、他のテーブルに移ります。そして、また同じようにペタペタ…

アイデアソン2

最後にもといたテーブルに戻って、ほかのテーブルで出てきたアイデアなどを共有して、自分たちのテーブルのアイデアをまとめます。初めてのみなさんがいっぱいでどうなることかと思っていましたが、ワールドカフェに慣れているIT系のみなさんが各テーブルで自然とファシリテートしてくださったおかげで、かなり良いものが出来上がってきたようです。発表が楽しみです。

  1. 発表

いよいよ発表!一回り以上違うアイドルのみなさんが発表する姿は、一歩間違うとアイデアソンをしているというより、授業参観に来ているような錯覚にもとらわれましたが(^^;、アイデア自身はそれぞれのグループの個性も生かした素晴らしいものでした。ぜひご覧ください!

  1. hipsships

商店街のシャッターをスクリーンにして、映像を投影するという商店街丸ごとプロジェクションマッピング的なアイデアを披露。

hipsshipアイデア

さすが井尻愛に溢れたhippsshipsさんらしいアイデア!井尻だけでなく、全国の地域活性にも繋がりそうなアイデアで、ぜひ実現させてほしいなと思います。次回のハッカソンでどのくらい具体化できるのか楽しみ!

  1. 彩愛

ドローンやKAGURAを使ってPV制作

彩愛アイデア

これは、やるなら今でしょ!っていうアイデアです。KAGURAを操る彩愛さんを見てみたい(*´Д`)

こちらのグループ、プレゼン終了後、お互いの連絡先を交換していました。このアイデアをどう実現するかを独自に深めていく様子。これも彩愛さんのカリスマ性のなせる技?なのでしょうか。実現にむけた熱量が高いこちら、今後が楽しみです。

  1. ヒペリカム

アニメで3Dを作ったり、早着替えで衣装の色が変わる演出をしたい。

ヒペリカムアイデア

アニメ好きのメンバーが多いグループでした。ステージ上だけでなく、観客も含めて一緒に楽しみたいとのこと。
こんなに若いのにエンターテナーなんだなと感動しました。

  1. smile

Apple Watchのような「アイドルウォッチ」をつくる。KAGURAと連動させてライブを盛り上げたい

smileアイデア

アイドルウォッチは小さいお子さんにもウケそうなアイデア。ぜひ可愛いものを作り上げてほしい!

  1. zero-dash

iphone(スマートフォン)にセンサー機能付きのサイリウムをつける。

zero-dashアイデア

センサーの機能を使ってライブをインタラクティブに楽しむアイデアが豊富に湧き出るグループでした。センサー付きのサイリウムで応援するのは楽しそう。
振ってもらうことによって衣装の色が変わったり、ライブの進行が変わると面白いかも。
さらに入場時にお客様の応援メッセージを録音してもらって、 KAGUA でそれを取り入れながら演奏する、などインタラクティブな仕掛けを多く考えていて、実現されたら画期的なコンサートができそうです。

  1. 終わりに

さて、つたないレポートでしたが、いかがでしたでしょうか?

アイドルの自由な発想を、IT系側がさらに具体的に広げていくというやりとりが、まさにワールドカフェ。どのアイドルからも「もっとライブでの一体感がほしい」という想いを強く感じました。
次回の開催は9月12日。今日のアイデアをより具体的に実現させるのが次回のハッカソン。
アイドルとのハッカソンというのは、全国的にもなかなかないと思いますので、このレポートで興味をもってくださいましたら、ぜひ、ご参加もお待ちしてます。
( 追記:当初日付を9月18日と誤表記していました。お詫びして修正いたします)

  1. おまけ

アイデアソン終了後は、お菓子とジュースで懇親会。即興でプログラミングしてみせる参加者に、アイドルたちが興味津々といった感じで、回りを取り囲んでおりました(モテモテ)。なかなかシュールでした(笑)。

オマケ