NPO法人 AIP

【コミュニティ・インタビュー】GDG Kyushu 松岡 謙治氏

【コミュニティ・インタビュー】GDG Kyushu 松岡 謙治氏
Google関連の技術が好きな開発者、使っている開発者、使いたい開発者の交流の場を作っている

Google関連の技術が好きな開発者、使っている開発者、使いたい開発者の交流の場を作っている

「コミュニティ・インタビュー」とは?

このインタビューシリーズは、AIPが理念の一つとして「人間性」を育むことを目的に、コミュニティ支援として運営している"場"である「AIPCafe」において、コミュニティに関わる方々へスポットを当て、コミュニティの楽しさや想いなどについてゲストとしてお話してもらうものになります。

読んでもらいたい方

  • 「コミュニティって何?」「コミュニティってどんなのがあるの?」「コミュニティの何が楽しいの?」など興味はあるけどよく分からなくて参加したことが無い人
  • コミュニティを自分で始めたいと考えている人

松岡 謙治氏

今回インタビューを受けていただいたゲストは『GDG Kyushu』を運営しています松岡 謙治氏になります。

少しでもコミュニティへの理解や楽しさが伝わると嬉しいです。

まず自己紹介をお願いします。

福岡市に生まれ、小学生の時にプログラミングを学び始めました。
2000年よりSIerとしての仕事を始めましたが、Androidと出会い、フリーランスとして独立しました。現在は受託開発を行いながら自作のプロダクトも作ります。現在特に力を入れているのがウェアラブル関連のアプリ開発になります。
Google Developers Group kyushuを設立し、オーガナイザーを行いながら勉強会や登壇活動なども行っています。

現在の主なコミュニティ活動の内容は?

私は現在大分在住の本田 克己氏、福岡の学生である前田 恵里氏と一緒に『GDG Kyushu』というGoogle関連の技術が好きな開発者、使っている開発者、使いたい開発者のコミュニティを運営をしています。

GDG Kyushuでは定期的にイベントや勉強会を開催していて、最近はAndroidや業界で盛り上がっているクラウド、人工知能についての勉強会などを行っており、メンバーは若い技術者が多いです。

  • 年に1回AIPCafeでGoogle I/Oの発表を平日に徹夜でパブリックビューイング
  • Google IOの報告会
  • 2ヶ月に1度の勉強会

他にも2016年は女性専用の勉強会も開催して、約10名ほどの方に参加いただきました。

GDG_Kyushu.png

参加するには?

会員制を取っていないため、明示的に参加している・していないという境界がないのですが、Facebookグループ「GoogleDevelopersGroup九州」に参加してもらえればと思います。
 

勇気をくれる場所

ご自身にとってコミュニティとは何でしょうか?

私にとってコミュニティは”勇気をくれる場所”です。もう少し具体的に言うと、何か新しいことをやろうとした時に手伝ってくれる人がいる。ということでしょうか。自分がAndroidの開発を始めた当時(2009年ごろ)は、スマートフォン自体が世間から理解されておらず、「オタクのおもちゃ」、「女子高生はスマートフォンなんて使わない」とか言われていました。実際あるキャリアのショップではスマートフォンが2台しか売れなかった。なんてこともありました。

そんな時代に、しかさんが開催されていたコミュニティであるAndroidユーザー会 福岡支部のイベントへの参加は大きな勇気をくれました。
もし、あの経験がなければ今の生活は考えられないと思います。

クラウド3Daysをキッカケにコミュニティを運営

初めてコミュニティを運営することになったのはどういったキッカケだったのでしょうか?

AIPさんが2010年から開催されていた「クラウド3DAYS」というイベントに参加したのがキッカケでした。
登壇されていたGoogleの社員さんがGTUGコミュニティの九州での起ち上げを言われいて、Twitterのメッセージで名乗り出ました。コミュニティへの参加や運営は不安でしたが、回りにサポートしてくれる仲間(Androidの会 福岡支部の方々など)に支えられて立ち上げを行うことができました。

croud3days_titles.jpg

人のハブ

自身、又は福岡にとってのAIPCafeとは?

出会いの場、「人のハブ」としての場だと感じています。兎にも角にも借りるのに費用が安いので、まずはイベントをやるのに場所を考えなくて良い(笑)(*補足:AIPCafeは時間貸しではなく、会員になると借りることが出来ます)

通常の会場では、会場費を捻出するためにある程度参加人数が確保できるイベントにする必要があり尖ったイベントをやりづらいですが、AIPCafeだと仮に一人しか集まらなくても大丈夫なので。開催しやすいという安心感が良いですね。

だからこそ、尖った人と出会うことが出来る。自分も使っていた有名なフリーウェアの製作者が福岡の人でAIPCafeで出会うことが出来たのもその一つだと思います。さきほどいった、平日に徹夜でイベントやるなんて、普通はなかなか出来ないですよね(笑)

AIPCafeで繋がって、そこから別れてそれぞれがまた別の場所で活動を行っていると思う

もしAIPCafeが無かったとしたら?

福岡が面白く無くなっていたと思います。福岡が元気なのは特にIT系と聞いているが、AIPCafeの存在が大きく、AIPCafeで繋がって、そこから別れてそれぞれがまた別の場所で活動を行っていると思うからです。

あなたのやり方も認めるし、私のやり方も認めてよ

場やコミュニティに求めるモノ、コト、人は何ですか?

  • モノ
    WiFi、電源、プロジェクター
  • コト
    難しいが、色々な形式があって良いと思う。こうあって欲しいと言うのは無いですね。色んな活動ができるのが良いので。輪読会をやっていた時は2,3人しか集まらない時もありましたが、そういうイベントも残って欲しい(笑)
  • 人→他の人がやることを邪魔しないことじゃないかと思います。あなたのやり方も認めるし、私のやり方も認めてよ。お互い尊重し合うことが大事じゃないかなと。

無理しないこと。コミュニティは仕事では無いので、出来ないときはやらない。

コミュニティにまだ参加したことが無い、もしくはコミュニティを作りたいと思っている方へメッセージをお願いします

MatsuokaKenji002.jpg

特に会社の中に閉じこもっている人には出てきて欲しいです。コミュニティには色々な人が居て、様々な意見やアドバイスをくれます。そこから会社の上司だけではなく様々な評価軸を得てほしいです。

今、私も色々とコミュニティとしてやりたいことがあります。ただ、仕事や家庭の事情で出来ないことが多いです。そういう時は、無理してやらない。無理すると続かなくなるから、
でも、将来は子供たちにもコミュニティへ参加して欲しいと思っています。